野澤錦糸さんは、高校を卒業してから国立劇場の文楽研修生となりました。 研修所卒業後は野沢錦彌として舞台にあがり、どんどん頭角をあらわしていきました。 そして人間国宝の竹本住大夫さんに抜擢されて相方をつとめるようになり、由緒ある「五世錦糸」を襲名するにいたったのです。 歌舞伎も文楽も、その家に育って子供の頃から訓練を受け、いずれ親や師匠の名を継いでいくのが一般的です。 研修生出身でこれほどのビッグネームを継いだのは、いまのところ錦糸さん唯ひとりだそうです。 その話をきいたとき、まるで小説のようなマンガのような話だと思ったものです。 ふとしたことで錦糸さんと知り合い、それまで関心はあったけれども見たことのなかった文楽に行くようになりました。 まだまだ見はじめたばかりなので、文楽について語ることなどとてもできませんが、思い立って、錦糸さんの応援サイトをつくってしまいました。 錦糸さんご自身はパソコンはほとんど触らないそうですが、「応援サイトをつくってもいいでしょうか」という話に、快くさまざまな資料を貸してくださいました。 また素人にはわからない、いろいろな点をチェックしていただきました。 ここでは錦糸さんのこれまでと、いまと、これからを紹介していくつもりです。 錦糸さんと文楽を愛している方々の、お役にたてると同時に、交流の場になっていければと願っています。 |